【作ってみた】引き出しからできたカラフルな真空管アンプ

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設計を試している風景

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ロシア製SOVTEK 12AX7LPS

ロシア製SOVTEK 12AX7LPS

東芝の6C4。もはやアンティーク品。

東芝の6C4。もはやアンティーク品。

初の自作真空管アンプ
高校生のときに初めて作った真空管アンプの紹介です。真空管は手元にある安価なものを6個使用しました。右の増幅に3つ、左の増幅に3つとふりわけられていて、整流回路にはダイオードを利用することにしたため、真空管は使いませんでした。そのとき、高校生だったもので、予算も限られていて、ATX電源のコンデンサー(一応松下製)を再利用して電源回路に組み込みました。

前段の電圧増幅には電流対電圧比が低い12AX7を利用しています。出力管には12AU7の片方が一つの真空管になっている6C4を利用しました。普段は出力管には使われない真空管ですが、電流対電圧比が比較的高い方なのでいけるなと思いました。この出力段ではこの6C4を並列にして、出力電流を増やしているつもりなのですが、正直1個でも足ります。

カップリングコンデンサにはオイルコンデンサー、出力トランスには春日無線変圧器のKA-1220、電源回路にはその前に組み立てた真空管アンプキットからのものを使用しました。

あと、ケースにはかなり凝りました(お金はかけていませんが)。実はこのケース引き出しなんです。処分することになった引き出しをマスキングテープやスプレー缶などを利用して、自分の好きな色に装飾しました。

 

今後の課題

初めての真空管アンプだったもので動いただけでも満足したのですが、音はイマイチですね。最初はハムノイズが大きくて、それを軽減するために整流回路の電圧降下をより大きくして、より大きな値のコンデンサで整流するようにしました。これにより、A電源とB電源の電圧は少しだけ低くなりましたが、ノイズは減りました。しかし、ノイズの一番の原因はこれではなく、多分設計ミスですね。12AX7での増幅を2段使用していて、しかもその間には減衰回路やトーンコントロール回路もないため、ゲインが高すぎるのです。設計段階でゲインを計算しなかったため・・・こうなりました。しかし、当初からなんとなくそんなことが起こるだろうなーと思ってゲイン調整ノブをちゃんとつけておきました(これ本当)。これで一応は普通のアンプとして利用できるようになっています。

あと、ケースは少し小さすぎるかなーという思いもあります。特に電源回路が出力トランスの真下にあり、しかもケースが木でできているので、多少の電磁誘導は起きているはずですよねw。

今後も真空管アンプも作ってみたいと思いますが、制作には非常にお金がかかり、非常に時間がかかり、高電圧を扱うし、設計には頭を使うので、正直まだ、実際にやってみようという段階には来ていないです。ただ、次の真空管アンプにはどういう真空管を使うかは決まっています。それだけです。それでは。

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